押忍。工藤です。
今週月曜日の話です。
その日の夜に書いています。
空手の指導を続けて何年も経ちますが、今日は久しぶりに「うまくできなかった」と感じる少年部の稽古でした。
子どもたちは一人ひとり違います。
器用にすぐ色々覚える子もいれば、稽古に参加すらできず、時間が必要な子もいる。
集中が1時間続く子もいれば、30秒すら厳しく、気持ちの切り替えが難しい子もいる。
指導する側としては、その全員が成長できる時間にしたいと思っています。
でも今日は、伝えたいことがうまく届かない。
流れを作れない。
子供たちの力を引き出せない。
そんな稽古でした。
正直、稽古が終わってからかなり凹みました。
私は基本的に、稽古の反省や振り返りをすることはあれど、落ち込むことはありません。
ですが今回は、1日稽古を終えた後もしばらく道場に残り、今日の稽古について考え込みました。
ちょうど2年前、別の道場の幼年クラスを一人で担当していた時にも、かなり指導に苦戦し凹んだことがありました。
口を一文字にして断固参加拒否する子
&何を話しかけても無反応な子
&保護者から離れない子
&叫んで走り回ってしまう子
&帰国子女で日本語の指示が通らない子
など、一筋縄ではいかないメンバーが5~6人集まっており、
(空手やりたい子は一人もいなかった涙。毎回指導がうまくいかず凹んでいた)
どうすればいいんだと悩み、
「折角こっちは山ほど教えられることがあるのにシャットアウトされちゃお手上げだよ、やる気がある子だけが稽古に来てよ」
と投げやりになりかけていました。
しかし、他人のせいにしたらそこで自己の成長は止まってしまうのです。
(正直、やる気ない子を教えるのはお互いしんどいですが)
今置かれたこの状況で、
自分ができる次の一歩は何かと前向きに考えました。
「私が」子供のやる気の炎に火をつけなきゃいけないんだと気づきました。
どんな子でも惹きつけられる
もっと底抜けな指導力が欲しい!と思い、
幼児指導や個人の発達特性への理解を深めるべく、片っ端から専門書を読み漁りました。
当時はそれで知識もつき、私も日々試行錯誤し、更に幼年稽古に中学生がサポートに来てくれて、
徐々に良いクラスへ成長していきました。
みんなの活発で良い雰囲気が仲間を集め、白帯の幼年だけで20人弱くらいになったきがします。
今日は小学生のクラスなのでそこまでいかずとも、似たような現象が再来しました。
センスはあるのにできないと泣いてしまう、
なかなか返事や発言ができない子。
基本稽古であくびしてたり、
永遠に無駄口をたたいてしまう子。
ふざけてしまう子。フラフラしてしまう子。
そしてみんな道着や帯がうまく結べない。
号令や指示がなかなか通らない。
バシッとお手本できる子がいない。
新教室立ち上げの際などはお手本がいないので馬力がいりますが、始めたての生徒は緊張感があるので、私に勢いがあれば何とかなります。
が、今日の子たちは、なまじ環境に慣れている分、気が緩み注意力散漫だったりして、むしろ+αで手がかかりました。
こんな時、しっかり者が3人くらいいるだけで、
そこを台風の目として良い稽古の空気ができていくのですが、しっかり者たちはお休み&別曜日で稽古。なかなかにシビれる。
(唯一のお手本としてエンジ帯のH斗が来ていて本当よかった。いなかったら稽古崩壊したよ)
どんな状況であろうとスムーズに指導できてこそプロですが、今日はダメだった。
私の指導、自信があったがまだまだだなと凹む。
そして更に、(これは嬉しいことなのですが)兄弟が2人、体験に来てくれていました。
初めての子が勇気をもって道場に来てくれたのだから、その後やるやらないは本人の自由としても、
「今日、空手体験に来てよかった」
と感じて帰ってほしいという想いがあり、楽しく活気のある稽古にしたいのです。
ですが、思い通りにはいかず、ある子がふざけだした事もイカンと思い、みんなで正座して叱りました。
・稽古をちゃんとせず、ふざけるのは恥ずかしいということ。
・君たちの成長を信じて、必ず見捨てないから、こうして厳しく叱っているのだということ。
「一つずつ直していこう、少しで良いから前に進もう」
そう伝えましたが、その後もややグダついてしまったので、ちゃんと響いたかは分かりません。
体験の2人、先生の持つ100%の稽古が出来なくてゴメンね。
お説教多くて空手が嫌になってないかな!と心配をしましたが、
2人は「楽しかった!明日もまた来たい」と言い元気に挨拶して帰ってくれました。
(明るくて救われた~ほんとにまた来てくれたら嬉しい。今度はもっといい稽古にするよ)
もう一つの凹んだ理由としては、道場のレベルも上げていきたいので、「ふざけない」などという初歩中の初歩を注意して時間が過ぎてしまうのが、もどかしいのです。
私が当面の間、目指す稽古は以下です。
集中力のあるなしに関わらず、工夫して稽古から離脱させない
ふざける子に境界線を伝える
しっかり努力している子の成長も守る(超大事)
体験の子が「怖い場所」ではなく「挑戦・成長できる場所」だと感じる稽古にする
これらを全部満たしたいのです。
上手い子をさらに伸ばす指導は、テンポも良く、成長も見えやすい。
教えるのも楽しい。
しかし、指導者として本当に力が試されるのは、様々な個性を持った子どもたちがいる中で、どう全員を前に進ませるかだと思います。
集中できる日もあれば、できない日もある。
すぐにできる子もいれば、時間をかけて一歩ずつ進む子もいる。
大切なのは、今その子に必要な一歩を見つけること。
空手の指導は、技術を教えるだけではありません。
そして「昨日の自分を少し超える」という経験を積み重ねること。
私も試行錯誤しながら学び、今日の悔しさも、必ず次の指導に繋げていきます。
子どもたちと一緒に、私自身も成長し続けたいと思います。
すべての人に可能性がある。
西落合道場は、誰もが「今の自分より一歩前へ」進める場所でありたいと思います